サーバー・サイト運営

ChatGPT Sitesで会社のWebサイトを作成・公開する|合同会社イクシルの構築実例

会社のWebサイトを作るとき、デザインと同じくらい大切なのが、掲載内容の正確さと公開後の運用です。見た目が整っていても、事業内容が伝わらない、問い合わせが届かない、更新方法が分からない状態では、会社サイトとして十分に機能しません。

合同会社イクシルでは、ChatGPT Sitesを使って企業サイト「合同会社イクシル」とメディアサイト「IXL Tech Media」を制作・公開しています。公開後のIXL Tech Mediaでは、Codexを利用して既存構造を調査し、記事追加から検証、公開後の確認まで進める運用も行っています。

この記事では、その実例をもとに、会社サイトの準備、ChatGPTへの依頼、確認・修正、公開、更新の流れを説明します。具体的な実施内容と、OpenAIが案内する製品仕様は区別して記載します。

まだサイトの目的や必要なページが決まっていない場合は、先に小規模法人・個人事業のWebサイト構成要件|企業サイトとメディアサイトの設計で要件を整理してください。

執筆:合同会社イクシル公開:/更新:

この記事の結論

ChatGPT Sitesで会社サイトを制作するときは、目的・読者・掲載内容を先に整理し、生成された文章と動作を確認してから公開します。公開後も、変更対象を限定し、既存ページへの影響を確認する流れが必要です。

合同会社イクシルでは、企業情報を伝えるサイトと技術情報を届けるメディアを分けています。IXL Tech Mediaの記事追加では、原稿の承認、実装、表示・リンクの検証、本番公開、公開後の確認を段階的に行いました。この確認の進め方は、当社が採用した運用です。

1. ChatGPT Sitesで会社サイトを作る前に

ChatGPT Sitesとは何か

ChatGPT Sitesは、ChatGPTでWebサイト、Webアプリなどを作成し、ホスティング、修正、共有できる機能です。2026年10月5日の公式資料では、Plus、Pro、Business、Enterprise、Edu向けのパブリックベータとして案内されています。プランごとの利用上限があります。OpenAI公式「Sites」

業務で利用する場合は、自分の契約と利用環境で必要な機能を使えるか確認してください。ワークスペースの管理設定によって、Sitesの利用や一般公開が制限される場合があります。OpenAI公式「Sites administration」

最初に準備するのは会社の情報

制作前に、次の情報をまとめておくと、生成後の確認がしやすくなります。

会社サイト制作前の準備
準備する情報整理する内容
目的と読者誰に、何を理解してもらい、どの行動につなげたいか
必要ページトップ、事業内容、会社概要、問い合わせなど
掲載文章正式な会社名、提供サービス、対応範囲
素材使用できるロゴ、写真、図版と利用権限
問い合わせ受付方法、対応担当、必要な入力項目
更新体制原稿作成、確認、公開を誰が担当するか

会社概要やサービス内容は、確認済みの情報を用意します。所在地、実績、資格、取引先などをAIに補わせると、事実と異なる内容が混ざる可能性があります。

合同会社イクシルでは、企業サイトとIXL Tech Mediaを別のサイトとして公開しています。企業情報と技術記事では読者が求める情報が異なるため、制作時にもそれぞれの役割を分けて扱うことが重要です。

2. サイトの目的・ページ・文章をChatGPTへ伝える

「会社サイトを作って」から一段具体化する

依頼には、目的、読者、必要ページ、掲載する事実、デザインの方向性、確認の進め方を含めます。

以下は、本記事のために整理した依頼例です。合同会社イクシルの構築時の文面を転載したものではありません。

小規模法人の企業サイトを作成したいです。
読者は、当社への業務相談を検討している企業担当者です。
事業内容と対応範囲を理解し、問い合わせへ進める構成にしてください。
必要ページは、トップ、事業内容、会社概要、問い合わせです。
会社情報とサービス説明は、こちらが提供する確認済みの文章を使用してください。未確認の実績や資格は追加しないでください。
PCとスマートフォンで読みやすく、落ち着いたデザインを希望します。
まず構成案と掲載文章を提示してください。この段階では公開しないでください。

このように依頼すれば、生成結果を「何となく良いか」ではなく、決めた要件に照らして確認できます。

文章の作成と事実の確認を分ける

ChatGPTには、文章の整理、見出しの提案、説明の分かりやすさの改善を依頼できます。一方、会社として掲載する事実の確認は、運営者が担当します。

例えば、サービス説明を読みやすくすることと、対応できる業務範囲を決めることは別の作業です。文章を整える過程で、提供していないサービスや保証していない成果が加わっていないか確認してください。

企業サイトとメディアを一緒に依頼する場合も、会社情報、技術解説、広告に関する情報を区別して渡すと、ページごとの役割を保ちやすくなります。

3. 生成されたサイトを確認・修正する

見た目より先に内容と構成を確認する

最初の確認では、配色や余白だけでなく、次の点を見ます。

  • 会社名、事業内容、会社概要が正しいか
  • 必要なページが揃っているか
  • 初めて訪れた人が、何を提供する会社か理解できるか
  • 問い合わせまでの経路が分かるか
  • 未確認の実績や仮の文章が残っていないか
  • 使用する画像やロゴに問題がないか

その後で、文字の大きさ、見出しの階層、ボタンの位置、ページ間の統一感を調整します。

修正対象と維持する部分を伝える

修正依頼は、対象ページ、問題、希望する結果を具体的にします。

事業内容ページの冒頭で、誰向けのサービスか分かりにくくなっています。対象となる企業と相談内容を先に説明してください。会社概要の文章と共通ヘッダーは維持してください。修正後もまだ公開しないでください。

変更してよい範囲を指定すると、確認対象も明確になります。複数ページの修正がある場合は、文章、レイアウト、機能を分けて確認すると、変更の影響を追いやすくなります。

IXL Tech Mediaの記事追加でも、既存の記事構造とデザインを基準にし、新規記事と掲載に必要な箇所を対象として進めました。

4. PC・スマートフォン・問い合わせ導線を確認する

画面幅を変えて操作まで確認する

PCで整って見えるサイトでも、スマートフォンでは見出しが読みにくい、表が画面からはみ出す、メニューを操作しにくい場合があります。

画面幅を変え、トップから下層ページまで実際に操作してください。文章の読みやすさに加え、メニュー、ボタン、ページ内リンク、画像、表を確認します。表を横にスクロールさせる場合は、ページ全体が横にはみ出していないかも見ます。

IXL Tech Mediaのシリーズ記事1では、1440pxのPC表示と390pxのスマートフォン相当の表示を確認しました。これは当社の確認条件であり、すべての端末での動作を保証するものではありません。問い合わせなど重要な操作は、実機でも確かめると安心です。

問い合わせ先への移動と受付を確認する

IXL Tech Mediaの問い合わせページでは、合同会社イクシル公式サイトのお問い合わせページへ案内する方式を採用しています。この案内では、メールアドレスを直接掲載したり、メールアプリを直接起動させたりする導線は使用しません。

案内元のページでは、問い合わせ先と移動する操作が分かるか、PCとスマートフォンの両方で確認します。受付側のフォームでは、入力から担当者の受信まで確認する必要があります。

問い合わせ導線の確認
確認する場所主な確認点
IXL Tech Mediaの案内ページ案内文、リンク先、ボタンの表示、公式サイトへの移動
公式サイトの問い合わせフォーム入力、必須項目、エラー表示、送信、受信、完了案内

フォームは表示されるだけでは受付の確認になりません。公開前には、担当者が実際に受信できるかまで確認します。

5. Siteを公開する

確認用の保存と本番への反映を分ける

OpenAI公式資料では、SitesのデプロイURLは本番デプロイとして扱われます。公開前に内容を確認したい場合は、デプロイせずにバージョンを保存するよう依頼する案内があります。OpenAI公式「Sites」

そのため、確認段階では「まだ公開しない」と明示します。URLが発行されたことだけを理由に、検証専用の環境だと判断しないようにしてください。

検証環境を考える際の一般的な注意点は、本番を壊さず確認する検証環境:データ・権限・外部送信の分離でも説明しています。

公開前と公開後で確認すること

公開前には、少なくとも次の項目を確認します。

  • 会社情報と掲載文章を確認した
  • 仮の文章や未公開情報が残っていない
  • PCとスマートフォンで表示・操作を確認した
  • 問い合わせの受付方法を確認した
  • 内部リンク、画像、ページ内リンクを確認した
  • ページのtitleとdescriptionを確認した
  • canonicalとrobotsが公開方針に合っている
  • 公開対象と変更内容を確認した
  • APIキー、認証情報、管理用情報が含まれていない

titleはページの題名、descriptionはページの説明です。canonicalは代表URLを示し、robotsは検索エンジンへの指示に使います。設定したからといって、検索結果への掲載や表示内容が保証されるわけではありません。

一般向けの会社サイトでは、公開後にログインしていない閲覧者の立場でアクセスします。ページ表示、問い合わせ導線、重要なリンクを実際の本番URLで確認してください。

合同会社イクシルでは、記事1の公開前に変更内容を確認・承認し、公開後にも本番URLで確認しました。この承認手順は当社の運用として採用したものです。

6. 独自ドメイン利用に備える

Webサイト、ドメイン、メールの担当を整理する

独自ドメインを使う場合は、Webサイトの制作とは別に、ドメインの契約・更新管理と接続設定を整理します。

合同会社イクシルの利用サービス
役割合同会社イクシルで利用しているサービス
Webサイトの制作・公開ChatGPT Sites
独自ドメインの取得・管理お名前.com
独自ドメインメールお名前メール

企業サイトは合同会社イクシル、メディアはIXL Tech Mediaとして公開しています。当社では、別途レンタルサーバーを契約せず、この構成を採用しています。

これは当社の実例です。必要な機能、利用条件、費用は、各サービスの契約内容に合わせて確認してください。

独自ドメインの対応状況を先に確認する

Sitesの公式資料では、対応する環境で所有済みドメインを接続でき、ドメインの取得は別途必要とされています。また、Enterpriseの独自ドメイン接続は開始時点では利用できない旨が記載されています。OpenAI公式「Sites」

当社で接続できた経験を、すべてのプランに当てはめることはできません。独自ドメインを前提にする場合は、利用環境の対応状況を制作前に確認してください。

ドメイン名の選び方と取得・更新管理は次回記事で、メールとDNSの具体的な設定は後続記事で扱います。

7. 公開後のSiteを更新する

既存Siteと変更範囲を指定する

公開後の更新では、どのSiteを編集するのかを明確にします。特に複数サイトを運営している場合は、企業サイトとメディアを取り違えないことが重要です。

更新依頼では、次のように対象と範囲を伝えます。

既存のIXL Tech Mediaを編集対象にしてください。新規Siteは作成しないでください。
まず既存の記事構造を確認し、新規記事と、その掲載に必要な記事一覧・sitemapの変更内容を提示してください。既存記事の本文や日付は変更しないでください。この段階では公開しないでください。

原稿の作成、サイトへの実装、公開を別の段階として扱うと、内容の承認と動作の確認をそれぞれ行えます。

記事追加に伴う周辺の変更も確認する

記事ページができても、記事一覧に掲載されなければ読者が見つけにくくなります。記事数やカテゴリー件数、sitemapにも整合性が必要です。

一方、新しい記事を追加しただけで、既存記事の公開日や更新日を変更する必要はありません。自動生成の処理がある場合は、再実行によって無関係なページが書き換わらないかも確認します。

更新方式の選び方については、静的サイトとWordPress、企業サイトにはどちらが合うかを参照してください。本記事では、方式の比較よりも、既存Siteを安全に更新する進め方を扱います。

8. Codexを使ったIXL Tech Mediaの更新実例

既存構造の調査から始めた

合同会社イクシルでは、公開済みのIXL Tech MediaをCodexから編集対象として読み込み、シリーズ記事1を追加しました。

最初に確認したのは、既存の記事構造、カテゴリー、共通デザイン、URL、検索向け設定、記事一覧への掲載方法でした。既存サイトの作り方を把握したうえで、新しい記事を同じ構造に合わせています。

既存構造の調査、記事実装、検証、公開まで進めたのは、当社の環境で実際に行った運用例です。この操作方法がすべてのCodex環境・プランで共通して利用できる一般仕様であるとは断定していません。本章の実施内容は、OpenAI公式資料で確認したSitesの製品仕様とは区別しています。

原稿から本番確認まで段階的に進めた

記事1では、次の流れで作業しました。

記事1の更新工程
段階実施した内容
原稿確認完成原稿案を確認し、修正事項を整理して承認
実装共通デザイン、目次、関連記事、検索向け設定を反映
掲載情報の更新記事一覧、記事数、カテゴリー件数、sitemapを更新
公開前の検証PC・スマートフォン、内部リンク、アンカー、画像参照を確認
生成処理の確認再実行と連続2回の実行で不要な差分が出ないことを確認
既存記事の保全既存55記事の本文、検索向け設定、日付、sitemapのlastmodを確認
公開・本番確認承認後に公開し、本番URLで表示とリンクを確認

この追加によって記事総数は55本から56本になり、「サーバー・サイト運営」は13本になりました。記事数は生成処理で実際の記事数から取得する方式に改め、既存記事の日付などを不要に変更しないことも確認しました。

Codexを利用した作業でも、何を変更するか、どの状態で公開するかは運営者が判断します。当社では、作業結果を確認し、承認してから次の段階へ進む方法を採用しました。

9. 合同会社イクシルで使って分かったこと

要件と確認基準を言葉にすると進めやすい

今回の制作・更新で、依頼に含めると役立ったのは、完成形のイメージだけでなく、変更範囲と確認基準です。

「既存デザインを踏襲する」「未公開記事へのリンクを作らない」「既存記事の日付を変えない」「スマートフォンで確認する」といった条件を示すことで、結果を確認しやすくなりました。

AIへの依頼文は、制作指示であると同時に、運営者が確認するための基準にもなります。曖昧な部分を残したまま進めるより、構成案や原稿の段階で整理することが大切です。

公開後まで含めて制作を考える

合同会社イクシルでは、企業サイトとメディアを分け、メディアでは既存構造に沿って記事を追加しています。Webサイトを一度公開して終わりにせず、文章、リンク、掲載情報、表示を継続して確認する運用です。

ChatGPT Sitesを使う場合も、掲載内容の正確さ、問い合わせへの対応、サービスの利用条件の確認は必要です。生成された成果物を確認し、公開後に維持できる体制まで用意することが、会社サイトの制作につながります。

10. 次の記事への案内

ChatGPT Sitesでサイトの形を整えたら、会社や事業で使う独自ドメインの取得・管理を考えます。名前の選び方だけでなく、契約を誰が管理し、更新をどう継続するかも重要です。

続いて、シリーズ記事3のお名前.comで会社・個人事業の独自ドメインを取得する|名前選びと更新管理で、取得前の確認と取得後の継続管理を整理してください。

制作要件を見直したい場合は、シリーズ記事1の小規模法人・個人事業のWebサイト構成要件|企業サイトとメディアサイトの設計を参照してください。

参照先と記事の範囲

OpenAIの製品仕様は、2026年10月5日に以下の公式情報を確認しました。利用条件や提供機能は変更される可能性があるため、利用時には最新の案内も確認してください。

  1. OpenAI:Sites — 機能概要、対応プラン、保存とデプロイ、独自ドメインについて
  2. OpenAI:Sites administration — ワークスペースの利用・公開に関する管理設定について