この記事の結論
サイトの遅さは、サーバーだけが原因とは限りません。画像、JavaScript、外部タグ、端末、ネットワークを分けて調べ、実利用のデータと試験結果を使い分けます。
体感を3つの観点に分ける
GoogleのWeb Vitalsでは、主要な表示の速さ、操作への応答、視覚的な安定性を見る指標としてLCP・INP・CLSが説明されています。「遅い」の一言で終わらせず、最初の表示、ボタン操作、レイアウトの動きのどれが問題かを特定します。
試験と実利用を混同しない
高性能なPCで1回測った結果だけでは、スマートフォン利用者の状態は分かりません。実利用の集計があれば端末やページ種別ごとに確認し、試験では条件を固定して変更前後を比較します。サンプル不足の指標をゼロや良好と解釈しないことも大切です。
サーバーを増強する前の確認
大きすぎる画像、不要なスクリプト、外部サービス待ち、表示寸法が未指定の画像等を確認します。サーバー側では応答時間、エラー、DB処理、キャッシュ利用を調べます。回線や端末側の問題にサーバー増強だけで対応しても、改善しない場合があります。
業務機能を壊さず改善する
画像圧縮やスクリプト削減後は、フォーム、ログイン、計測、広告表示が動くかを確認します。点数を上げること自体ではなく、利用者が必要な操作を完了できることが目的です。変更は一度に広げすぎず、戻せる単位で実施します。
改善前後を比べるときは同じページ、端末条件、接続条件で測り、測定時刻も残します。一回だけ速かった結果で判断せず、複数回の傾向と実際の利用者の状態を合わせます。変更項目を絞ると、何が効果を生んだかを追いやすくなります。
| 症状 | 調べる候補 | 比較条件 |
|---|---|---|
| 表示開始が遅い | 応答・画像・外部読込み | 同じ端末・回線 |
| 操作が反応しない | 長い処理・JavaScript | 同じ操作手順 |
| 画面がずれる | 画像寸法・後挿入要素 | 読込み中の画面 |
導入・見直しのチェックリスト
- 症状が出るページと端末を記録しましたか。
- 変更前後を同じ条件で比較しましたか。
- 主要な業務操作も再確認しましたか。
参考資料と確認範囲
- Google web.dev:Web Vitals — LCP・INP・CLSと、実利用・試験データを扱う基本的な枠組み。