この記事の結論
カタログの最大スループットが回線速度を上回っていても、必要な機能を有効にした状態で同じ性能が出るとは限りません。実際に使う機能とトラフィックの条件を揃えて比較します。
どこを通る通信かを整理する
インターネット、拠点間、クラウド、社内の区画間通信のうち、選定機器を通るものを一覧にします。下りの最大速度だけでなく、上り、双方向、混雑する時間帯を確認します。バックアップや更新配信が通常業務と重なる場合は、その条件も必要性能へ含めます。
測定条件が同じ数値を比べる
単純な転送、VPN暗号化、脅威検査、TLS検査などは異なる処理です。データシートの脚注を読み、有効な機能、パケット条件、暗号方式、ソフトウェア版を確認します。異なる測定条件の数値を横並びにして、製品の優劣を断定しません。
接続数と運用負荷を確認する
帯域に余裕があっても、同時セッション数、新規接続数、VPN利用者数などが制約になる場合があります。ログ出力や管理機能も含め、日常とピークの両方を評価します。必要な機能が別ライセンスか、更新をやめると何が使えなくなるかも契約前に確認します。
障害時の片系性能と復旧を考える
冗長化しても片方の停止時に全負荷を処理できるかが重要です。切替中のセッション、ルート、VPNの再接続を試します。設定の保存と交換機への復元、保守時間帯、交換部材の手配を含めて選びます。余裕率は一律に決めず、増加見込みと負荷の変動から根拠を付けます。
| 条件 | 具体化する内容 | 評価 |
|---|---|---|
| 機能 | VPN・検査・ログの有効範囲 | 同じ機能条件で比較 |
| 負荷 | 帯域・接続数・ピーク | 通常と混雑時を試す |
| 障害 | 片系時と再接続 | 業務が戻るまで確認 |
導入・見直しのチェックリスト
- 使う全機能と通過通信を整理したか
- カタログの測定条件を揃えたか
- 片系時の処理と再接続を確認したか
参考資料と確認範囲
- Cisco:ファイアウォールの概要 — 通信制御と検査機能の種類。性能選定表は編集部の提案です。