この記事の結論
ファイルをコピーしただけでは移行は完了しません。権限、履歴、アプリからの参照、利用者の操作が変わるため、少量の試行から移行対象と判定基準を固めます。
容量だけでなく構成を調べる
ファイル数、大きさ、深いパス、利用頻度、所有者、権限を調べます。ファイル内のリンクやアプリが固定パスを参照していると、保存先を変えるだけで使えなくなる場合があります。不要データの整理は業務所有者の判断を得て行い、移行作業中に独断で削除しません。
移行ツールの対象を確認する
MicrosoftのSPMTはファイル共有などからMicrosoft 365への移行を支援しますが、全ての移行元・形式・設定を同じように扱えるわけではありません。公式の対応範囲、必要な権限、事前スキャンを確認します。移行先の容量とネットワーク負荷も試行で見積もります。
初回コピーと切替時の差分を分ける
大部分を先に転送し、切替前後の更新をどう扱うかを決めます。旧環境を読み取り専用にする時間、新環境で編集を始める時刻、失敗時に戻す条件を周知します。新旧の両方で自由に更新させると、どちらが最新版かを後から判断する負担が増えます。
業務で使えることを完了条件にする
件数とエラー一覧を確認し、代表ファイルを開き、共有権限を利用者の立場で試します。移行ログ上の成功だけでなく、検索、リンク、アプリの参照も確認します。旧環境の保存期間、停止担当、バックアップの引継ぎを決め、利用者の確認が終わるまで撤去を急ぎません。
| 対象 | 確認方法 | 合格条件の例 |
|---|---|---|
| データ | 件数・容量・例外ログ | 対象漏れと未処理を説明できる |
| アクセス | 役割別の利用試験 | 必要な人だけ操作できる |
| 業務 | 代表的な編集・参照 | 日常作業が完了する |
導入・見直しのチェックリスト
- パス・リンク・アプリ依存を確認したか
- 切替時の更新停止と差分処理を決めたか
- データ・権限・業務の完了条件を分けたか
参考資料と確認範囲
- Microsoft:SharePoint Migration Toolの概要 — 移行対象と事前評価・実行の工程。計画例は編集部の整理です。