この記事の結論
保存単価だけで月額を計算すると、読み出しや転送の費用を見落とします。リージョン、冗長性、階層を決め、通常月と大量取得する月を分けて試算します。
保存量は日々増える前提で見積もる
月末容量だけでなく、日ごとの投入量、保持日数、既存データ、増加率を整理します。バージョンや削除保護で残るデータも対象です。たとえば一日10GBを30日蓄積するという仮定なら新規データは約300GBですが、それが常に課金上の総容量と一致するわけではありません。
操作数と読み出す量を分ける
ファイル数が多い小さなログと、同じ容量の大きなファイルでは操作回数が違います。書き込み・一覧・読み取りの回数と、取り出すデータ量を別に記録します。階層によって保存とアクセスの費用の関係が変わるため、保存単価だけで優劣を決めません。
復元時の待ち時間と転送も計算する
Archiveはすぐにデータを読める通常のオンライン階層と扱いが異なり、再ハイドレートが必要です。急ぎの調査や復元があるなら所要時間を要件と照合します。リージョン外などへの転送、冗長化に伴う転送、早期削除や階層変更の条件も、採用構成の料金資料で確認します。
通常月と調査月の二つを見積もる
平常時は保存だけでも、障害調査で広い期間を取得すると利用形態が変わります。通常の投入と閲覧に加え、過去データを一括取得する想定を作ります。見積条件に確認日と通貨、地域、冗長性を残し、稼働後は請求内訳と比較して差の原因を調べます。
| 費用要素 | 数量の考え方 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| 保存 | 使用量と保持・履歴 | リージョン・冗長性・階層 |
| 操作と取得 | リクエスト数・取得GB | 小さいファイルと大量取得 |
| 転送と変更 | 転送GB・階層移動・削除時期 | 経路と最低保持条件 |
導入・見直しのチェックリスト
- 保存量・操作数・取得量を分けたか
- 復元の待ち時間を許容できるか
- 大量取得する月も試算したか
参考資料と確認範囲
- Microsoft:Blobのアクセス層 — 階層ごとのアクセス特性と容量・取得・操作・転送の課金要素。単価は掲載していません。